クラフトビールにも使われる巨大胚芽米って?カミアカリ・金のいぶきなど巨大胚芽米について解説
こんにちわ!スタコジと申します!
普段はお米で日本酒を造る仕事をしているせいか、
食用米の品種にも興味があって日々色々と味わっています
おはようございます。
— スタコジ|ゆるく玄米を食べる (@yurugenmai) August 24, 2022
今日お米は長崎の特栽にこまる。#にこまる#特別栽培米#長崎#玄米#1日1食玄米 pic.twitter.com/VkDCabkgol
おはようございます。
— スタコジ|ゆるく玄米を食べる (@yurugenmai) July 30, 2022
今日のお米は愛国。
明治からある品種、小粒、素朴、うまい(^^)#玄米#1日1食玄米 pic.twitter.com/Vhc7imwN77
日本で登録されているお米の品種は、食用米・酒米合わせて約500種類もあります
今回は数あるお米の品種の中でも数品種しかない巨大胚芽米について紹介いたします!
▼▼▼▼▼この記事を書いた人▼▼▼▼▼
巨大胚芽米って?
巨大胚芽米とは、お米の胚芽が通常のサイズよりも大きい品種のことです
胚芽は根を張り、葉を広げる発芽に必要な部分ですが、
これが通常のお米より約3倍も大きい場合があり、それらを総称して巨大胚芽米と呼びます
お米にご縁頂いて、貴重なお米を頂戴しました。
— スタコジ|ゆるく玄米を食べる (@yurugenmai) July 17, 2022
初めて見る品種、カミアカリ。
胚芽が通常の3倍近くある突然変異種、サクサクとした食感があるとのこと。
さっそく炊いてみます。楽しみだー(^^) pic.twitter.com/6Oh2U5YE7p
左がカミアカリ
— スタコジ|ゆるく玄米を食べる (@yurugenmai) July 17, 2022
右が普通の玄米
見づらくてゴメンナサイですが、確かに胚芽が大きい👀 pic.twitter.com/gxjTsey1al
胚芽が大きいお米の特徴
胚芽が大きいお米には以下の特徴があります
巨大胚芽米の特徴…
- 栄養価が高い
- 基本的に玄米で食べる
巨大胚芽米の特徴①:栄養価が高い
画像引用元:https://www.naro.go.jp/
玄米の健康成分はぬか層にあるビタミンB類、食物繊維、ミネラルが有名ですが、
胚芽にはGABA、γ-オリザノール、フェルラ酸といった栄養素が詰まっています
胚芽が大きいとそのぶん胚芽特有の栄養素も多く含まれるので、
通常の玄米よりも高い栄養価を摂ることができます
巨大胚芽米の特徴②:基本的に玄米で食べる
カミアカリを炊いてお茶碗によそったところ
巨大胚芽米の特徴はなんといっても大きな胚芽ですので、精米してしまうとせっかくの胚芽が削られてしまいます
そのため、巨大胚芽米はどれも玄米で食べるのが基本です
玄米が苦手な方でも、通常の玄米とはちょっと異なるぷちぷち・サクサクとした食感がして、
巨大胚芽米ならおいしく食べられるという人が多いのも特徴です
お米は巨大胚芽米のカミアカリ。
— スタコジ|玄米生活9年目 (@yurugenmai) January 6, 2023
静岡県のかど万米店さん(@KoUjI_no_ )から特別に食べ比べセットでお送りいただきました。
玄米とは思えないくらい皮が薄くて柔らかい!
なのにサクサクと軽快な食べごたえ、ライ麦パンのような香ばしさ…
お米の概念がひっくり返ります。 pic.twitter.com/dAhryJ0gCV
中には胚芽だけ残した胚芽米もある
近年は精米技術の発達で、胚芽だけを残して残りを精米した胚芽米などもあるので、玄米が苦手という方は胚芽米を選んでみると無理なく食べるのに役立ちますよ
市販されている巨大胚芽米はごくわずか
そして冒頭でもお伝えしましたが、約500種類ある日本のお米の品種のうち、巨大胚芽米はわずか数種類しか存在しません
しかし、わずかではありますが、何種類かは市販もされています
ここからはそんな希少な巨大発芽米について紹介いたします。
①:金のいぶき
宮城県で開発された金のいぶきは胚芽が通常の玄米の3倍も大きく、日本で一番流通している巨大胚芽米です
玄米専用に開発された、宮城県の肝入り品種
というのも、金のいぶきは宮城県が健康ニーズの高まりに応えるべくして玄米で食べることを想定した、他と比べても珍しい玄米専用の品種です
開発もさることながら、県を挙げてのイベントやPR活動も盛んで、県の肝入り品種として大々的に扱われています
②:恋あずさ(穂の華)
画像引用元:https://www.tonoichiba.com/
恋あずさは東北農業研究センターで開発され、岩手県遠野市で少量が契約栽培されている品種です
こちらも胚芽が通常の約3倍も大きく、成分でもGABAが発芽玄米の約3倍あり、高い栄養価が注目されています
画像引用元:https://www.tonoichiba.com/
市販されているものは品種名ではなく穂の華という商品名で現在発売されているようです
ですが、市場に出回る量はごくわずかで、入手が難しいお米でもあります
③:はいごころ
はいごころは近畿中国四国農業センターが開発した品種で、2019年に品種登録されたばかりで作付けが少なく、こちらも市場にほとんど出回らず、入手困難なお米です
低アミロースなのでもっちりとして、冷めてもおいしく食べることができる優良な食味も持ちます
玄米粉としても活躍
その食味の良さから、お米としてだけでなく玄米粉としてパンやお菓子用にも用途があります
胚芽には健康成分だけでなく麦のような香ばしい香りもあるので、小麦の代用品としても注目されています。
④:カミアカリ
カミアカリは静岡県の専業農家・松下明弘さんが偶然発見された突然変異種で、胚芽のサイズが通常の3~4倍と、遠目に見てもわかるほど胚芽が大きいのが特徴です
食感はプチプチというよりサクサクとして香ばしく、ほどよい粘りでとても食味もとても優れています
カミアカリ、いい感じに炊き上がりました。
— スタコジ|ゆるく玄米を食べる (@yurugenmai) July 19, 2022
胚芽が大きくてサクサク・プチプチ!粘りも程よく(゚д゚)ウマー!
昨日のお刺身残りのアラ汁と一緒に、満足度最高の朝食😋#玄米#カミアカリ pic.twitter.com/O2cXZbBCoU
玄米は香りと食感が最高!
— エービーfam (@abfam64) December 8, 2021
栄養価も高いし
たまには玄米食も良い🌾
松下さんの巨大胚芽米
カミアカリ美味でした。 pic.twitter.com/TDbHsmW6Aj
こちらのカミアカリはクラフトビールへの活用もされています▼▼▼
栄養価だけでなく、胚芽米のサクサクと香ばしい食味も注目されている証拠ですね。
巨大胚芽米は比較的ネットで入手しやすい
栄養価が高く、食味も通常の玄米とは一線を画した巨大胚芽米ですが、現在の最大の弱点は入手のしづらさです
全国的に見て巨大胚芽米の作付け自体がとても少なく、収穫しても市場に出回る量はごくわずか
ですがネット通販などでは比較的入手しやすいので、Amazonや楽天などを活用するといいでしょう
安定して入手できる金のいぶき
入手のしやすさでは、金のいぶきがあたまひとつ飛び抜けてます
先ほど紹介した金のいぶきは宮城県が現在最も注力しているお米と言っても過言ではないので、市場に出回る量や、ごはんパックなどの商品展開も充実しています
巨大胚芽米に興味がある方は、まず金のいぶきを試してみるのをおすすめします
巨大胚芽米を広める取り組み
金のいぶきだけでなく、巨大胚芽米を広めようとする活動は盛んに行われています
例えば、最後に紹介したカミアカリをより深く理解して世に発信していくカミアカリドリームという勉強会が行われており、
作る人(生産者)、商う人(流通業者)、食べる人(消費者)を拡充する働きが活発に行われています
これらの活動がいずれ一般消費者にまで及んで、巨大胚芽米の認知度が高まるのが個人的にも楽しみです
Facebookより
まとめ
巨大胚芽米はまだまだ聞き慣れない品種ばかりですが、金のいぶきのように健康志向の高まりと、食味の向上でこれから注目を集めるでしょう
途中紹介したようにお米そのものだけでなく、お菓子やパン、お酒にも活用の幅が広がっていますの
お米に興味がある方以外もぜひチェックしてみてください!