酵素玄米の電気代って?実際にかかる電気代を計算してみた
玄米生活をしている人の中には、モチモチ・プチプチ食感で食べやすい酵素玄米を作る人もいらっしゃいます。
酵素玄米を作るには数日間保温をする必要があるのですが、その間電気代がどれくらいかかるのか気になりますよね?
炊飯器ってけっこう電気代かかるっていうよね?
あんまり電気代が高いようなら、買ったほうがいいのかな?
そんな人のためにこの記事では、酵素玄米にかかる電気代について調べてみました。
- 酵素玄米を作るまでの手順
- 酵素玄米作りにかかる電気代
- 酵素玄米でよくあるQ&A
結論からいうと、酵素玄米作りにかかる電気代はそれほど大きくありません。
ただ、酵素玄米は完成までにどうしても時間がかかります。
それに炊飯器も2台以上あったほうが便利ですので、電気代以外の出費のほうも着目しておくべきです。
そのため日常的に酵素玄米を作りたい人は炊飯器か保温ジャーを、まずはどんなものか試したい・手軽に続けたいという人には市販の酵素玄米を試してみるのをおすすめします。
その辺についても詳しく掘り下げてみました。
ぜひ最後までお付き合いください!
▼▼▼この記事を書いた人▼▼▼
酵素玄米とは?簡単におさらい
はじめに酵素玄米について簡単におさらいしておきましょう。
酵素玄米の定義
酵素玄米とは玄米の食べ方のひとつで、炊いた玄米を3日以上保温してできあがります。
普通の白米を長期間保温すると黄色く変色してしまいますよね。
黄色くなるのはメイラード反応と呼ばれて、お米の糖質とアミノ酸が空気中の窒素と反応して起こります。
玄米のメイラード反応が進むと褐色になっていきますが、これはメイラード反応によるものです。
おはようございます。
— スタコジ|自宅製麹員 (@jitakuseigikuin) February 20, 2022
久しぶりに寝かせ玄米(左)を作りました。
右は炊いてすぐのやつ。
比べるとしっかりメイラーってますね。 pic.twitter.com/EHe1tJgso3
メイラード反応で生まれるメラノイジンには抗酸化作用があり、より玄米の健康効果が高まるのが特徴です。
酵素玄米にかかる電気代を計算
酵素玄米を作るには炊飯と3日間の保温が必要なのがわかりました。
では、実際にかかる電気代はどれくらいのものでしょうか?
ここからは電気代を計算してみます。
炊飯・保温に必要な電力
経済産業省が公表している「省エネ性能カタログ電子版」によると、5.5~8合未満の炊飯器(IH式)の消費電力量は平均150kWh、1時間あたりの保温の消費電力量は平均15kWhでした。
電気代の相場について
全国家庭電気製品公正取引協議会によると、1kWhあたりの電気代の目安を31円と設定しています。
これを参考にすると、炊飯器の電気代は炊飯1回あたり4.7円、保温は1時間あたり0.5円ほどになります。(小数点第2位切り上げ)
炊飯1回+保温3日分の電気代を計算
これらをもとに計算すると、炊飯後にかかる保温の電気代は
0.5円×24時間×3日=36円
と計算できます。
つまり、酵素玄米ができるまでにかかる電気代は
炊飯1回4.7円+保温3日間36円=40.7円
1回の炊飯で4合の玄米を炊いたと仮定すると
40.7円÷4=10.2円(小数点第2位切り上げ)
つまり酵素玄米1合につき10.2円の電気代がかかると結論づけられます。
(電気代は電力会社によって変動しますので、あくまで参考値です)
電気代以外にかかる出費について
酵素玄米を作るのにかかる電気代は、一合あたり10.2円だと判明しましたね。
ここで電気代以外にもかかる出費についても確認しておきましょう。
保温用の炊飯器を持つのがおすすめ
酵素玄米ができるには炊き上がってから3日間かかります。
その間、炊飯器はずっと保温をしているので炊飯はできなくなります。
なので、酵素玄米を日常的に食べたい方はメインの炊飯器とサブの炊飯器を持っておくとそれぞれで炊飯と保温の役割分担が可能です。
炊飯器の選び方
炊飯には玄米専用か圧力IH、保温はマイコン式がおすすめです。
玄米を内側からふっくらと炊くには高い火力と強い圧力が必要ですので、炊飯用には玄米専用炊飯器か圧力IH式が適しています。
ただし、高火力・高圧力の炊飯器は高価…
購入するにしても買い替えのタイミングをおすすめします。
保温には少し大きめの容量のが使いやすい
保温に圧力は不要ですので、比較的安価で構造もシンプルなマイコン式があれば十分です。
酵素玄米のメイラード反応は空気中の窒素に触れさせるため、1日1回混ぜる必要があります。
混ぜるのを考慮して、容量は少し大きめのものを選ぶといいでしょう。
性能の高い炊飯器は高価ですが、保温用ジャーなら容量が大きくてお手頃なのが多いです。
もしくは圧力鍋(土鍋・ダッチオーブン)+炊飯器もあり
圧力鍋や土鍋・ダッチオーブンをお持ちの人は圧力鍋を炊飯用にして、炊飯器を保温に使うのもおすすめです。
私自身も普段は圧力鍋かダッチオーブンで炊いてます。
IH対応のダッチオーブンもあるので、普段の料理にも使い勝手がいいですよ。
・圧力鍋で炊く
↓
・炊飯器で保温
↓
・完成した酵素玄米を冷蔵or冷凍
↓
・食べてる間に次の酵素玄米を作る
こうしたサイクルを作ってしまえば新たに道具を買い足す必要はありません。
圧力鍋を使っておいしく玄米を炊く方法はこちらをご参考ください↓
酵素玄米を美味しく作るポイント
実際の作業は、炊いて1日1回混ぜるだけ
酵素玄米ができるまでには
通常の玄米でも、発芽玄米でもどちらでもOK!
あずきや黒豆を入れてもおいしく、栄養価が上がりGOOD!
清潔なしゃもじで、1日1回よく混ぜるのがポイント!
このまま食べられますが、保存したい時には小分けにして、冷蔵庫か冷凍庫へ
という3ステップでできあがります
正直、保温は炊飯器がやってくれるので、実際に人間がやることは
1日1回よく混ぜるだけです。
時間はかかりますが、作業自体は簡単ですよね。
ただし、混ぜる時には必ず清潔なしゃもじを使ってください.
清潔なしゃもじを使って雑菌の侵入を防ぐ
炊飯器の保温温度はだいたい70℃前後です。
だいたいの菌は死滅する温度ですが、納豆菌など温度に強い菌が混入すると腐敗や食中毒の危険もあります。
そのため混ぜる際には必ず清潔な道具を使い、せっけんでの手洗いなど衛生管理に注意して行ってください。
あずきや黒豆を入れるとさらにおいしく、栄養価もアップ!
せっかく酵素玄米を作るのなら、あずきや黒豆など豆類や雑穀を混ぜて作るのがおすすめです。
それぞれの風味がごはんをよりおいしくさせるうえ、豆類に含まれるトリプトファンと玄米のビタミンB類と結合して、セロトニンというリラックス効果の高い成分が作られます。
今日はこれだけでも覚えてってください
— スタコジ|玄米の人 (@yurugenmai) October 26, 2022
「雑 穀 入 れ て み て!」
玄米を雑穀と一緒に炊くとメリットたくさん!
黒米のアントシアニンはポリフェノールの仲間で、抗酸化作用で老化防止、彩りも出て見た目も◎
小豆や黒豆の豆類はリラックス効果・うつ病予防に効くセロトニンが作られます(豆類の pic.twitter.com/aNz4EF2x6U
さらに詳しい酵素玄米の情報についてはこちらでもまとめています↓
発酵のプロとして、酵素玄米について徹底的に分析しました!
酵素玄米を作る時によくある質問
A:どちらでもOK!
例えば、長岡式と呼ばれる酵素玄米の炊き方では発芽玄米を使用します
しかし、発芽玄米でなくてもメイラード反応は起きますし、通常の玄米で作る酵素玄米もたくさんあります
A:発芽をさせるとGABAが増え、健康効果がさらに高まります
さらに、お米が発芽のために自身の養分を分解する酵素を出して食感が柔らかく、食べやすくなる効果も期待できます
さらに詳しくはこちらもどうぞ↓
A:次回から水分量を多めに炊いてみてください
3日間保温するうちに、お米の水分は徐々に飛んでいきます
水分が飛ぶのを考慮して、はじめに少し多めの水分量で炊くのがおすすめです
作るのがハードル高いと感じたら、ごはんパックを活用するのもアリ
なんか、手間もかかるし道具も必要だなんて、ちょっとハードル高いな…
こう思われる人もいらっしゃると思います。
酵素玄米にかかるのは電気代よりかは完成までの時間や道具のほうがハードルが高いのが実際のところです。
しかし、酵素玄米自体は普通の玄米よりも食感も食べやすく、モチモチ・プチプチとした独特のおいしさがあるのも確かです。
なので私としては酵素玄米を作る前にごはんパックでまずは試してみるのをおすすめします。
ごはんパックなら1食あたり300円以下で試すことができる
結わえるの寝かせ玄米(酵素玄米と同じ製法です)
近年では健康志向に合わせた玄米ごはんパックが数多く市販されていて、酵素玄米のごはんパックもかなり充実しています。
常備食として自宅や職場にストックできる
ごはんパックには割高なイメージを持つ人もいらっしゃるかもしれませんが、お手頃なものだと1食あたり300円以下のものもあります。
常備食として自宅や職場にストックできるごはんパックならではのメリットや、酵素玄米を作る手間・時間を考えるとかなり心強い選択肢ですのでおすすめです。
おすすめのごはんパックとして結わえるの寝かせ玄米をコチラでも紹介していますのでぜひご参考ください↓
その他の酵素玄米ごはんパックとの比較にはコチラもどうぞ↓
まとめ
酵素玄米を作るうえで、電気代はそこまで大きな出費ではないのがわかりました。
ただし、酵素玄米を作るまでに人によっては炊飯器、圧力鍋などを買い足す必要もあるかもしれません。
電気代だけでなく、道具や実際にかかる手間まで考慮したうえで、ご自身にあった方法をとってもあらえるとうれしいです!