低アミロース米ランキング5選!冷めてもおいしいお米について紹介!
低アミロース米はモチモチ食感・粘りのつよいお米の総称です。
日本で作られるお米のほとんどはジャポニカ米というもっちりとして粘りのある種類ですが、その中でもさらにモチモチとして粘りが強いものを低アミロース米と呼びます。
- コシヒカリ
- ミルキークイーン
- おぼろづき
- ゆうだい21
- 金のいぶき
…など
これらのお米は食感もやわらかくて食べやすいのですが、じつは人によっては消化しづらく体質的に合わない場合もあります。
今回はそんな低アミロース米のメリット・デメリットについて紹介していますので、おいしく自分の体質にもあったお米選びにぜひお役立てください!
▼▼▼この記事を書いた人▼▼▼
そもそもアミロースってなに?
聞き慣れない名前ですが、アミロースとはお米のでんぷんの種類の名前です。
私たちが普段食べるお米(うるち米)のでんぷんは、約20%がアミロースという成分で、残りの約80%がアミロペクチンという成分でできています。
低アミロース米とは、このアミロースというでんぷんが少ないという意味です。
低アミロース米のメリット
アミロースが少ないと、
- 冷めても硬くならない
- 粘りのつよいモチモチ食感
- お弁当でもおいしく食べられる
といったメリットがあり、硬くてパサパサしたお米が苦手な人におすすめのお米です。
アミロースが少ないほどモチモチ食感が強くなり、逆にアミロペクチンが少ないとパラパラとした食感に近づきます。
アミロースが低くなるほど、モチモチとして粘りが出ます。
アミロースがほぼゼロなのがもち米です。
低アミロース米は白米でも玄米でもモチモチで食べやすい
低アミロース米の特徴は玄米でも同じようにモチモチとした食感が楽しめます。
玄米にはどうしても硬い・食べづらいというイメージが根強くありますよね。
じっさい、玄米のイメージアンケートでは1位に「健康に良い・栄養価が高い」というイメージが強く、ついで2位に「硬い」という結果が。
玄米は硬くて食べづらいものだというマイナスイメージが根強い食材です。
新潟青陵大学短期大学部研究報告 第43号(2013)
そのためこれから玄米を始めたい人はまずは低アミロース米の品種を選ぶと失敗しづらくなります。
低アミロース米のデメリットは?
ただし、低アミロース米にもデメリットはあります。
上の図を見ていただくとわかりやすいのですが、アミロペクチンは複雑ならせん状で、アミロースは単純な波状のかたちをしています。
お米に含まれるでんぷんはアミロースとアミロペクチンしかないので、低アミロース米は言いかえれば高アミロペクチン米ともいえますよね。
複雑なかたちをしたアミロペクチンは消化に時間がかかるので、子供や女性など消化器官が強くない人には消化しきれず体に負担がかかってしまう場合もあります。
ふっくらモチモチしたお米っておいしいですよね。コシヒカリとかミルキークイーンとか。
— スタコジ|玄米と発酵とドカ弁 (@yurugenmai) May 18, 2023
ただひとつ注意なのが、体質的にモチモチ系のお米を消化しづらい人もいること。
お米を食べたあとにお腹の調子が乱れるならササニシキのようなあっさり品種にしてみるといいですよ。 pic.twitter.com/VZexDPvlNO
もしコシヒカリやミルキークイーンを食べていてお腹の調子が乱れるようなことがあるなら、ササニシキやまっしぐらといったあっさりとしたタイプのお米を選ぶといいでしょう。
\ あっさり系の“まっしぐら” /
口コミはこちら↓
研がずに炊ける人気の無洗米タイプです
ピラフやチャーハンには不向き
低アミロース米は粘りが強い特徴があるので、ピラフやチャーハンなどパラパラさせたいお米料理には向きません。
同じ理由で、お寿司の酢飯なども場合によってはあまり相性がよくないことも。
パラパラにしたい、酢飯に使いたい時にはやはりササニシキなど、あっさりした品種がおすすめです。
分解が早く、血糖値がすぐ上がりやすい
低アミロース米は普通の白米に比べて血糖値が早く上がりやすい特徴があります。
これは低アミロース米に限った対策ではありませんが、血糖値が気になる人はゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。
血糖値の上がり方についていおり詳しく知りたい人にはこちらの動画もおすすめです↓
低アミロース米おすすめランキング5選
ここからは低アミロース米のおすすめを5つ紹介します。
第1位:金のいぶき
\発芽処理でさらに栄養価アップ!/
白米と混ぜて炊いても食べやすい
金のいぶきは全国でも珍しい玄米専用に開発された銘柄です。
ふっくらモチモチの低アミロースに加えて、通常の3倍の大きさの胚芽にはGABAやビタミン類が豊富に含まれます。
常備食に便利なごはんパックも充実しているのもおすすめポイントです。
\ごはんパックはこちら↓/
常備食・お試しに便利です
第2位:ミルキークイーン
\玄米・分づき・白米と選べる信州ファーム荻原/
受注精米で最高においしい状態で届きます
冷めてもおいしく、モチモチ食感が落ちないのがミルキークイーンです。
全国的に広く栽培されていて種類も多く、コシヒカリ系のもっちりとした粘りが特徴。
低アミロース米の特徴である冷めてもおいしいうえ、甘味と風味も強いのでおにぎりやお弁当に絶大な人気を誇る人気銘柄です。
炊きたてもおいしいですが、むしろ冷えてからが本領を発揮します。
第3位:おぼろづき
\道産米のあっさりイメージをくつがえす/
お手頃価格で使いやすい
3つ目は北海道の銘柄であるおぼろづきです。
北海道といえば比較的あっさりとしたお米のイメージがありますが、おぼろづきも粘り・風味が強くて低アミロース米の特徴をしっかり感じられます。
値段がリーズナブルで使いやすいのもうれしいですね。
第4位:いのちの壱(龍の瞳)
\海外でも人気の大粒米/
贈答用としても人気の銘柄です
いのちの壱(龍の瞳)は岐阜県で発見されたコシヒカリの突然変異種で、粒が通常の1.5倍もあるのが最大の特徴。
生産量こそ少ないのですが大粒でしっかりとした食べ応えと深い味わいがあり、海外輸出もさかんにされて高い評価を受けています。
大粒なぶん栽培がむずかしく値段もそこそこしますが、食味のよさから贈答用としても高い人気があります。
いのちの壱のレビューはこちら↓
第5位:ゆうだい21
\お米コンテストでも多数の高評価/
幅広いおかずと相性バツグン
ゆうだい21は栃木県の宇都宮大学が開発した比較的まだ新しい銘柄ですが、お米のコンテストでコシヒカリをおさえて最高金賞を受賞することもある注目株です。
もっちりとした食感と十分なうま味が感じられ、お米単品でももちろん幅広いおかずとも相性のよい人気銘柄です。
ゆうだい21のレビューはこちら↓
低アミロース米の水加減について
水加減を少なめにする
低アミロース米は保水性が高く粘りもあるので、やや柔らかく炊ける傾向があります。
そのため、通常のお米よりは水加減をすこし控えるのがおすすめです。
目安は玄米なら通常は1合あたり220cc~250ccほどですが、低アミロース米ならちょっと少なめの180cc~200ccくらいに控えます。
炊飯器の目盛りなどがある場合は目盛りより少し低いくらいに調節しましょう
低アミロース米でよくある質問
A:
- 普段あっさりしたお米をよく食べている
- 体の発育が未熟な子供
上記のような人は、低アミロース米が体質的に合わない場合もあります。
不安な場合はいきなりたくさん食べたりせず、ちょっとずつよく噛んで食べてみてください。
とくにより消化に時間のかかる玄米は、最初は避けておきましょう。
白米の状態で問題ないとなったら徐々に試していくのが効果的です。
A:明確な基準はありません。
じつは、低アミロース・高アミロースという米の分類に明確な基準はありません。
そのため書籍や資料によっては、コシヒカリは低アミロースに含まれない場合もあよくあります。
一般的に、戦後から品種改良されたコシヒカリ以降の、モチモチしたタイプの品種が低アミロース米だと呼ばれています。
まとめ:低アミロース米の長所・短所を知っておいしいごはんを食べよう
低アミロース米はコシヒカリに代表される、品種改良がさかんになってから数多く開発された、いわばお米のトレンドともいえます。
お米単体でも非常においしくて高い人気を誇りますが、体質的に合わない人もいるというのはお伝えした通りです。
モチモチタイプ、あっさりタイプ、どちらが優れているというわけではなく、それぞれの良さがちゃんとあります。
ぜひこの記事をご自身にあったお米選びにお役立てください。